ダイヤモンドの4C
カット CUT
ダイヤモンドの美しさは、他のどの要素よりもこの要素に左右されます。
また、4C の中で唯一、人工的な技術の影響が出る要素でもあります。
ダイヤモンド本来の輝きは、最適なプロポーションに研磨されます。
光の輝きや虹色のきらめきは、正確で高度な技術によりうみだされます。
最大の硬さの原石を研磨するには、ダイヤモンドを用い、研磨により多くの犠牲をはらい、本来持つ完璧な輝きをひきだします。
また、光の調和を無視し、不誠実なカットにより、ダイヤモンド本来の輝きよりも、カラット数のみを重視されることもあるようです。
カットのクオリティを5段階で評価します。
■EXCELLENT ■VERY GOOD ■GOOD ■FAIR ■POOR
■エクセレント ■ベリーグッド ■グッド ■フェアー■プアー
この5段階に加えて、カットの総合評価、EXCELLENTであり、カットの正確、完璧さ、なおかつ研磨(ポリッシュ)、対象性(シンメトリー)などの要素を評価し、トリプルエクセレントと表現されることもあります。
ティファニーでは、一般的な4Cの枠を越えた要素として、研磨(ポリッシュ)、対象性(シンメトリー)を評価し
存在感(プレゼンス)と独自の評価基準をもうけています。
カラー COLOR
一般にエンゲージメントリングのカラーには、無色透明のにごりのない輝きが理想とされます。
マスターストーンの基準となる色と比較し、カラーは判定されます。微かな黄身を帯びたダイヤモンドは、鑑定士でない限りわずかな色味の差は見分けることができません。
無色透明以外でも、濃い美しい色のイエロー、ピンク、ブルーなどのダイヤモンドは、ファンシーカラーと呼ばれ希少価値は高くなります。
ダイヤモンドのDからスタートし、アルファベットのZまでの23等級に分けられます。
さらに大きく5分類されます。
D■DEF H■GHIJ L■KLM P■NOPQR Z■STUVWXYZ
■無色 ■ほぼ無色 ■わずかな黄色味 ■非常に薄い黄色 ■薄い黄色
エンゲージリングを取り扱っている店舗でこの取り扱い範囲を定めていることが多いようです。DEFの無色のカラーのみとこだわりを持つショップや、DEF・GHIまで取り扱いお客様の選択肢を増やしたいショップなど足を運んでみると店舗ごとの品揃えの違いに気づきます。
カラット CARAT WEIGHT
カラットは、宝石の重量を表す単位です。
1カラットは約0,2g。1ct と表記します。
石の重量が大きいほど、価値が高く評価されます。
クラリティ CLARITY
クラリティとは、透明度を表します。
表面と内部にある天然の内包物の大きさ、数、位置、性質、色などを10倍ルーペで拡大検査し、11段階に格付けされます。
■FL-フローレス
内部にも外部にも欠点がないもの。数千から数万に一つという非常に貴重な石
■IF内部フローレス
表面に微小な疵(キズ)がある
■VVS1、VVS2 very very slight inclusions
20倍ルーペで見てごくごく微小な内包物がある
■VS1、VS2 very slight inclusions
10倍ルーペで見てごく微小な内包物がある
■S1 slight inclusions
肉眼ではわからないが、10倍ルーペで見て内包物が確認できる
■I inclusions
注意してみれば、肉眼でも内包物を確認できる